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渇いた心に潤いを・・・ ~第一話~ 賑やかな夜の繁華街の裏通り。 暗く、醜い。 汚れ切った場所。 「テメェ、いい気になってんじゃねぇよ!!」 「ちょっとここらで喧嘩強ぇからってウチラのこと舐めやがって!!」 いつも通り、馬鹿な連中。 そいつ等に囲まれ、壁に追い込まれる。 5・6人の女。 世間に見捨てたれた者。 この裏通りで盗みをしたり喧嘩をしたりしながら生きている。 彼女達が手に持っているのは金属の長い棒やら刃渡りのすこし短目のナイフ。 「ウゼェよ。いい加減そこ退きやがれ。テメェ等と違って俺は忙しいんだよ」 壁に追い込まれているのに、強気な態度。 胸のあたりまである蜂蜜色の髪に蒼の瞳。 顔はありえないくらい綺麗。 一見美少女に見えるがその愛らしい唇から紡ぎ出される言葉は男のような口調にドスの効いた低い声。 「そう言われて退くと思ってんのかよ?」 殺気だった女達を軽く睨みつけダルそうに髪を掻き揚げる。 「退いた方が身の為だぜ?救急車呼ばれるのは困るんじゃねぇのか?」 「テメェの状況、分かってるのかよ」 「あぁ。お前等よりは脳味噌詰まってるつもりだぜ」 「その態度が気にくわねぇんだよ!!跡部!!」 一人が怒鳴り、跡部の腹部目掛け思いきり蹴り上げる。 「っ、く…」 辛うじて急所は避けたが脇腹に足が入り、痛みに顔を歪めた。 それをきっかけに一斉に跡部に襲いかかる。 鈍い音が、裏通りに響いた。 「チッ、さすがに…数には勝てねぇか」 ボロボロになってしまった服を手で押さえ、ずり落ちないようにしながら壁に寄りかかりながら一歩一歩進む。 左足が酷く痛む。 右手に大きな痣が出来た。 足を前に出す度何度も蹴られた腹部に激痛がはしる。 「…無様、だな」 自傷する様に笑う。 家に着いた頃にはもう日が昇っていた。 この辺りでは比較的大きな家。 どこかの会社役員の父と有名デザイナーの母。 その家庭はすれ違いばっかりだった。 忙しい両親はいつも家に居ない。 小さい頃から金で買えるものは与えられていた。 不自由はなかった。 でも、抱きしめてもらってことがなかった。 小さい頃から、記憶がない。 玄関に入った途端、その場に倒れ込む。 全身が痛む。 ドクドクと、心臓が悲鳴を上げている。 自分の事が酷く他人事のように感じる。 どこか、遠くから自分を見ているように…。 意識が薄れていくのを感じながら、跡部は目を瞑った。 この世界は俺を必要していない。 俺は、ゴミ。 俺は、邪魔者。いらない。 誰も、何も…。 〜続〜 -------------------------------------------------------------------- *あとがき* やっちまいました。女体化パラレル!! 忍跡のくせに忍足が出てません。 さらに繋がりも今現在、まったく何もないです。 …進めれるかなぁ、コレ;(初っ端から…) 戻 |