マニアなカレシ ~ナース編~



















その時の忍足の笑顔を見た瞬間から、そんな気はしていた。

だって、あの時と同じような…。












期末テストまであと数日。

そんな時に跡部は忍足の家に呼ばれた。

テスト本番一週間前から部活動は停止していた。

生徒会も特に仕事は入ってなかった。

跡部は毎回テストの成績は学年主席だし、忍足も必ず10位以内に入っていた。

もともと頭が良いのだろう。

テスト前もノートやプリントを見なおす程度。

そんな訳で特に家に帰って勉強をする予定でもなかった彼等は何時ものように忍足の家でのんびりと過ごす事にし
た。










そう思っていた。


それが、間違いだったのだ。




バカだアホだ、と自分の恋人を今まで軽いノリで罵って来たが…それもどうやら強ち嘘ではなかったらしい。

今ならハッキリ言える。


俺の恋人、忍足侑士は…馬鹿で阿呆で、そしてとてつもなく変態だ。

































「景ちゃん…やっぱりよぉ似合うでv」

あぁ…目の前で鼻の下を伸ばしている男をどうにかしてくれ。

そう心の中で嘆きつつもどうしてか逆らえない俺が憎い。

「やっぱり看護婦さんゆーたら白いナース服に超ミニスカやんなぁv」

そう、俺は今忍足に「白衣の天使」なる格好をさせられている。

白いナース服で患者に癒し(?)を与える、あの職業の…。

けれども。

「…ナース服のスカートはここまで短くないだろ」

更に言うなら今は「看護婦」じゃなくて「看護士」だろうが。

今俺が着させられているナース服は上半身は普通なのだが…下半身が凄い。

何が凄いってスカートの丈だ。

膝下…つーより股下何センチなんだ、これは…。

少しでも動いたら見えてしまいそうなほど…。

「あーそれなぁ、親父から貰ったナース服を俺なりにアレンジしてみたんやけどどや?スカート短くてカワエェやろーv」

あぁ、そう。

この服はやっぱりお前が…。

…だから、そんなところで無駄に天才にならなくても良い。

俺の彼氏はどうもテニス部よりも手芸部の方が酷く似合う気がしてならない。

「そんぐらいの長さで正解やったな。景ちゃんの綺麗な脚、存分に見れるもんなぁ…」

忍足のじっとり舐めるような視線が脚だけではなく俺の全身に纏わりつく。

恥ずかしい…。

その感情だけが今は俺を支配する。

忍足の視線に耐え切れず声を上げる。

「も、もう良いだろ?着てやったんだ、早く俺の服返せ…」

このままでは拷問もいいとこだ。

切実な願いは忍足に届くわけもなく…。

「せやなぁ…」

酷く嬉しそうににやけていた忍足の表情がふと黒くなる。

ゆっくり近づき、耳元で一言。

「…一発やってからなぁ?」

予想通りの言葉に、俺は十字架を叩き割ってやりたい衝動に駆られた。





































忍足は嫌がる跡部の腕を取り、引きずるようにして寝室に連れていった。

そして少し乱暴に跡部の体をベッドに押し倒す。

ふわ、と起こった風と一緒に舞った鼻に馴れた忍足の香。

妙に大人っぽい香水の香りに跡部は鼓動を早まらせる。

けれども今はそんな状況ではない。

長い忍足の腕が白い何かを掴んだ。

そして逃げないように片手で跡部の両手を押さえつけたままそれを羽織った。

跡部の目の前に白い布。

それは…。

「…ハッ、随分本格的じゃねぇか」

忍足の衣装は白衣。

似合うようで、胡散臭いことこの上ない。

「当たり前やん。道具やって、ほら…」

にっこり笑い見せたものは聴診器。

親が医者だというこの男。

先程と同じく…恐らく提供者は。

「親父がなぁ古くなった白衣くれてん。景ちゃんの着とるナース服と一緒になぁv」

息子にこんなものを与えてどうしようというのだろうか。

「あんなぁ、親父に「恋人とのエッチに使いたい」言うたらアッサリ承諾してくれたんや。しかも器具まで貸してくれたし
なぁ」

…息子がこれなら親もこれ、か。

跡部の脳内では容易に忍足の父親の様子が想像できた。

ここまでくれば遺伝子の問題、…だろうか。

悶々と考えていた跡部の首筋に刺激が襲う。

「んっ、あ…!」

「何考えとるん?…今はこっちに集中してや」

首筋には恐らく赤い痕。

どれだけ見えるところにキスマークをつけるな、といっても忍足は聞き入れた事が無かった。

唇を奪われ、忍足の舌遣いに酔いしれる。

その間に忍足の指は1つ2つとボタンを外していく。

「全部脱がすんは勿体無いから、肌蹴させる程度やねv」

あぁ、そうだろうと思ったぜ…。

跡部は心の中で呟いた。

前回、ドキめもだかなんだか知らないコスプレを忍足に強制されたときも跡部の服を脱がそうとはしなかった。

白い服の肌蹴させられた部分から跡部の白い透き通るような肌、桃の突起がチラリと見え隠れする。

「全部見えるんもえぇけどやっぱりチラリズムもえぇよなーv」

えー…また俺様の彼氏が変なこと言い始めやがりました。

…助けろ、樺地。

心の中で言っても当たり前だが樺地は跡部を助けに来てはくれない。

忍足は黙ったままで抵抗をしない跡部に気を良くしたのか楽しそうに指の腹で突起を弄り、もう片手は超ミニスカート
の中に入れ、太腿を撫でまわす。

考えていることは馬鹿で変態な忍足だがセックスだけは無駄に巧かったりする。

跡部の感じるところを的確に攻めたてる。

「んっ、ぁ…」

「景ちゃんって本当に胸の感度えぇよなー……女の子みたいや」

クスクスと笑いながら、胸の突起を弄っていた手を首から掛けていた聴診器にやる。

ひんやりと冷たい聴診器の金具の部分が跡部の突起に当たる。

「ひぁ…っ、ん!?」

思わず仰け反り、甲高い声を寝室に響かせた。

その反応に忍足は満足気に言った。

「やっぱり…景ちゃんならえぇ反応返してくれると思っとったわ」

調子に乗ったのか忍足はグリグリと突起を押しつぶすかのようにして、跡部に快感を与えようとした。

跡部はというと、たかが金具ごときにこんなに反応してしまうのかと、情けなさと頭を痺れさせるような快感にうっすら
と涙を浮かべる。

頬をつたり零れそうになった涙を忍足はそっと舐め取った。

「…意地悪はこのぐらいにしとこうか。そろそろ本番いくで?」

そういって、また深く口付けを交わした。










十分にならされた秘部に忍足の昂ぶった自身が押し当てられた。

これからの痛み、そして気持ち良さを知っている跡部のその部分はひくひくと強請るかのように動く。

けれども、忍足はその後の行動に移そうとはしない。

「…おし、たり?」

不安になって跡部は忍足を見上げ、見つめる。




「景ちゃん、せっかくなんやし 『           』 って言ってくれへん?」




その言葉に、跡部は表情を固めた。

そして次の瞬間全身を真っ赤に染め上げ、首を勢い良く横に振る。

「や、っ…嫌に決まってんだろ!?」

「でも言ってくれなあげんよ、これ…」

押し当てた自身を跡部の秘部のまわりで円を描くようにして動かした。

小さく吐息を漏らした跡部は忍足を睨みつけた。

目の前の男は、どうしてこう、嫌な奴なんだろうか…。

本当に、殴ってやりたい衝動にいつも駆られてしまう。


けれども…。






「お、…お願いします忍足先生…っ、景吾に…先生の、大きな注射をして…ください」



従ってしまうのは、忍足に心底惚れているからなのだろう。



























そして、その後は…忍足曰く「大きな注射」に散々跡部は啼かされた。

脊髄を通り、脳を麻痺させ、体に張り巡らされている神経全てを快楽に支配された。

忍足の自身は跡部の中で甘い締めつけに酔い、そして乱れ狂う跡部の姿を見てさらに体積を増していく。

また跡部はそれに感じ、狂ったように忍足を求めた。


















白いナース服と白衣、そしてシーツは白濁の汁に汚された。

跡部は先程までの情事を思い出し、新しく替えたシーツに包まり自己嫌悪に浸る。

忍足はと言えば、汚れたものを洗濯機の中に放り込み上機嫌で鼻歌を歌っていたという。



















〜END〜



--------------------------------------------------------------
●あとがき●

マニア忍足シリーズ第二段!!ようやく第二段!!(笑)
今回はナース服でしたv
ナースにした理由はただ一つ!
跡部にアノ台詞を言わせたかっただけでございますv(笑顔)
ちょーっと打つのが恥ずかしかったけど…うん、かなり満足!!
さて、第三段は何にしよう。
何かリクエストがありましたら遠慮なく言ってくださいv(オイ)