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No Sweet 「俺はお前が好きだ」 跡部がそう言ってきたのは、ある日の部活後だった。 「…何やて?」 自分の耳が信じられんで思わず問い返す。 「…ッ、だからお前が好きだって言ったんだよ!!」 跡部はムッっとしたようで…でもどこか哀しそうな表情でもう一度言った。 俺の聞き間違いでは無さそうだ。 けど、あの跡部が…なぁ。 「俺に彼女が居るん、知っとるやろ」 「…あぁ」 「じゃあ、何や?俺に彼女と別れて跡部と付き合えって言うん?」 「……」 本当に何なんだ。 今度は黙りこくってしまったた。 自分に彼女と別れる気はない。 そして跡部と付き合う気もない。 …けれども。 「跡部、ホンマに俺のこと好きなんやな?」 「さっきから…言ってる」 「せなら…」 次の瞬間、俺は跡部をソファに押し倒した。 いきなりの事に目をパチクリさせる跡部。 「せやったら…抱いてやるで」 「…なっ!?」 驚いている…。 ま、当たり前だろう。 「”セフレ”…って知っとるやろ」 その言葉に肩を揺らした。 「知っとるんやな。跡部のことやから知らんかと思っとったわ」 「馬鹿にすんな」 ー睨みつけとるつもりなんやろけど…それ、男を盛っとるだけやなぁ? 「…ま、つまりセフレなら跡部と付きおうたる」 「お前、彼女は…」 「あぁ、アイツなぁ週1でするかせんかなんや」 そんなんで俺が満足している分けがない。 「ハッ…浮気すんのかよ」 「どうだってええやん。…で、跡部はそれでもエエんか?」 再び黙る跡部。 そして、ふいに目が合った。 「…いいぜ、体だけでも。お前のこと、満足させてやる。」 その瞬間、俺は跡部景吾の“体”を手に入れた。 部室の中は妙な熱気が溢れている。 聞こえてくるのは、お互いの息遣い、水音…。 跡部の、脳、神経をしびらせるような甘い声。 視界に映るは、跡部の美しいカラダ。 耳から目から…俺の全てから跡部に酔わせられる。 これで、俺は幸せだ。 この美しい体を心行くまで貪ることができるのだから。 跡部が喘ぐ度、満たされていく。 跡部も満足なんだろう。 今、氷帝の気高き帝王が俺の下で喘ぐ。 俺と繋がっている。 全てが、快感―。 すべてが終わった後。 ぐったりとソファに座り込んでいる跡部に背を向けて自分の服を整え始めた。 酷くしたつもりはなかったが、跡部の秘部からは血が出ていた。 男との経験がこれが初めてだったため、血が出るのが普通なのだと思った。 だから、労わりの言葉なんて跡部にはかけなかった。 部室を出る前、掛けた言葉は、一言。 「次回もよろしくな…」 振り返ることなく、俺は跡部を一人残して夜の闇に消えた。 それから、忍足との体の関係が始まった。 あれから、何度も…。 何度も何度も…。 何故、無駄だとわかっているのに…。 この行為をやめようとしないのだろうか。 「なぁ、好きだぜ」 また、その言葉を言う。 「それ、さっきも聞いたわ」 忍足はそう言って苦笑いをする。 忍足の腕が俺のほうに伸びてきて、俺の体を包み込んだ。 「俺も好きやで…」 唇と唇が重なり合った。 ―それが始まりの合図 「ぁ、ッ!ん…」 忍足の舌が俺の胸の突起を攻めたてる。 「なんや、今日は感度エエなぁ?…あぁ、スマン。”いつも”の間違いやね」 くすっと笑うと手を下肢へと向かわせた。 思わず反応する俺の体を見て忍足は舌なめずりをした。 「…えぇ」 「ッふ、ぁ、……な、にが…っ?」 期待を込めて問う。 「やっぱ、跡部の体が一番エエわ。好きや…」 あぁ、やっぱり。 返ってきた言葉は毎回ながら、残酷な言葉。 ―そう、体は…だよなぁ。 目が覚めたのは数時間後。 隣に居たはずの忍足はもういなかった。 微かにだがシーツに忍足のぬくもりが残っている。 そのシーツを手繰り寄せ、胸に抱く。 「……っ…たり」 シーツに顔を埋めると忍足の香水の匂い。 「好きなんだ、忍足…ッ」 きっと今頃は彼女の所にいるのだろう。 初めから、そう、この関係―セフレを始めた時からわかっていた。 体だけでも「好き」と言ってくれればそれで良かった。 …筈なのに。 今は違う。 体だけじゃ足りない。 俺の全てを好きになってほしい。 お前にとっては俺はただの“都合の良い愛玩道具”なんだろう。 ヤりたいときにヤれる…性欲処理の為だけにいる存在。 わかっている。 わかっている、けれども…… 俺を… 俺の全てを… お前の全てでもって 愛して欲しいんだ…、忍足。 〜終〜 ------------------------------------------------------------------------ ●あとがき● 日記に載せたものを少し手直ししてUPしました。 …せっかくだからエロさ倍増★にしようとしたのに出来なかった。(凹) 微妙なラインの駄文になってしまった。 エロ表示すべきか、しないべきか; 悩んだ末アイコンは普通で微エロという表示にしました。 セフレネタ、結構好きです。 最近忍足ばかり悪い奴なんでそろそろ跡部も悪くしたい…。 なんて考える今日此の頃です。 戻 |