衣の彼氏
















氷帝学園中等部では2年生から二つのクラスに分かれる。

即ち、理数系と文科系。

跡部は社会科学を重視する文科系に進んだ。

忍足は得意の理数系を選んだ。

お互いに違うクラスになるのは寂しく感じていたがこればかりはどうも得意不得意がある。

どうせ帰る家は一緒なのだから毎日会える、と自分に言い聞かせてクラス希望調査を出した。

それが、1年の3月。

今はお互いに楽しく授業を受けている。

跡部のクラスは移動教室が滅多になく、殆どの時間を黒板に向かい教師の話を聞くだけで終わる。

一方忍足のクラスの担当者は実験が好きらしく、毎日のように化学実験室で薬品などと向き合っている。

その様子を良く夕食の時間に向き合って話してくれる。

液体によって炎の色が変わったり、薬品同士を混ぜると色んな反応が起きたり、などと。

それならまだしも、この前は蛙の解剖実習だったらしく、食事中に内臓がどうだの心臓がどうだのと話をされて跡部の
体調が悪くなったのは記憶に新しい。














さて、現在跡部は化学実験室の前に来ている。

時間はお昼の休み時間。

忍足のクラスの友人によれば、忍足はここで実験の片づけをしているらしい。

なんでも実験の片付けは出席番号順にしているらしく今日は忍足の番であった。

今日の実験は器具を沢山つかったらしく、片付けが長引いているらしい。

手伝おうというわけでもないが、跡部がいつも忍足といる為に隣に居る筈の人が居ないとどうしても気になってしまい
迎えにきたのだ。

はぁ、と軽く溜息を吐くと跡部は化学実験室の扉を開いた。

「おいっ、侑士!お前どれだけ俺を待たせ……る…」

文句を言おうと思った跡部の口は途中でその動きを止めた。

目的だった人物は見つけた。

しかし…。

「ん?あぁ、景ちゃんかいな。」

跡部の姿を見つけ嬉しそうに歩み寄ってくる忍足が身に纏っている服は、跡部の着ている服とは違っていた。

いや、同じなのだが…その上から違う服を着ていた。

「…何で白衣なんか着てるんだよ」

真っ白な布で作ってある丈夫な衣服、白衣。

医者や化学の先生が着ている、アレ。

それを忍足が身に纏って居たのだ。

「あ、景ちゃん知らへんだ?実験の時は必ず着とるんやで?」

「ズルイ…そんなの知らねぇよ」

そう、ズル過ぎる。



ムカツクくらいに白衣が似合っていて…格好良過ぎ。

白衣を着てるって知ってたら、心の準備ぐらい出来たのに。



「景ちゃん、もうちょっと待っとってや。もうすぐ片付け終わるで」

中途半端に伸びている黒い髪を掻きあげながら、にっこりと微笑む忍足。

全身を巡る血液が沸騰したかのように熱くなった。

五月蝿い心臓を服の上から抑えつけ、忍足の傍まで歩み寄る。

そして、白い衣を掴み引き寄せ…。

「景ちゃ…?」

「黙ってろ」

無理矢理口付けた。

目を開けたままキスしたから、忍足の驚きに揺れる黒い目がよく見える。

調子に乗って、舌までいれてみる。

忍足の口内で舌を絡ませる。

お互いの息遣いが荒くなって来たところで唇を離し忍足を椅子に座らせる。

突然の俺の行動に忍足はされるがままになっている。

いつもこういう時は主導権を握られちまうから、新鮮でとても楽しい。

忍足の前の床にペタリと座り込み制服のズボンのファスナーを下げてやる。

「ちょ…っ!景ちゃん…何やっとるん!」

そこまでくると流石に焦ったのか抵抗を始めた。

「暴れるなよ……サービスしてやろうとしてんのに」

鬱陶しい、とでも言うように小さく舌打ちをして忍足を見上げる。

舌打ちはしたけど、睨むように見上げたんじゃない。

偶にしか見せない、忍足を誘う表情。

熱っぽい視線で見つめれば忍足は真っ赤な顔をして黙ってしまう。

相変わらず上目遣いに弱い奴だな、なんて考えながらさっさと下着をずらして忍足のモノを取り出す。

勃ちあがる前の忍足のモノを優しく触り、擦ってやる。

「ふっ…頼りねぇ感じだな」

「うっさい。…いきなりやもん、常に勃っとるわけやないし」

「じゃあ今から俺がおっきくしてやるよ」

宣言と同時に忍足のモノを口に咥える。

俺はフェラなんて滅多にしないし、忍足の勃ち上がったものはあまりにも大き過ぎるから…こんなにもスッポリと全部
口に入れれたのが何となく嬉しかった。

喉の奥まで忍足のを押し込むと舌を使ってねっとりと舐める。

舐めれば舐めるほど、弄れば弄るほどに忍足は小さい声を上げ段々と硬く大きくなっていく。

「んっ…、んぅう……」

大きくなるにつれ俺の口じゃ収まりきれなくなっていく。

仕方なく一度口から出すと、今度はじっくりと側面や先端を舐めていく。

「景ちゃん…なぁ、もう……」

「っふ…そう、だな……そろそろ」

勃ちあがった忍足のを満足げに見つめると、俺は自分のズボンを下げる。

下着も取り払うと床に投げ捨てる。

動こうとする忍足を手で制すと、座ったままの奴の上に跨る。

「えっ…景ちゃん!?」

「サービスって言っただろ?今日はお前に免じてぜーんぶヤってやる」

「は?…俺、何かしたんか?」

「…ま、色々とな」



まさか「白衣姿のお前に欲情した」だなんて言えるわけねぇし。


「とにかく、…俺様の美技に酔いな?」























「ああっ、…んっ!ぁっ、んんぅ!」

「ほら…景吾、もっと動かなイけへんよ?」

「ふっ、あんっ……だ、って…!」

「クスッ…、始めは威勢良かったんになぁ」

「んっう…、ぁっん!」

始めの余裕はどこへいったのか。

俺は忍足のモノを身体に受け、必死になって動く。

忍足といえば、余裕を取り戻したのかいやらしい笑みを浮かべて俺を追い詰める。

手を忍足の肩に置きバランスを取りながら自分の前立線に忍足のモノを何度も当て自分を追い詰めていく。

「んぁ…!ゆ、ぅし……んっ…もう無理…っあ!」

「しゃあないなぁ…。ま、たっぷりと景吾の美技に酔ったことやし、そろそろ俺もヤったるで」

言い終わるとほぼ同時。

忍足がいきなり俺の腰を抱いて動いたと思うと、挿れきっていなかった忍足のモノを一気に中に突っ込まれる。

視界にちかちかと光が瞬き、目を大きく見開く。

「あっ、あっ…」と呼吸も上手く出来ずに口もだらしなく開けたまま。

忍足にも、そんなに余裕は無かったらしい。

俺が最後に聞いた声。

「景吾っ…俺も、一緒に……っ!」

「ぃ…っ、ああぁぁぁあっっ!!」

忍足の切羽詰った声と、己の一層高い喘ぎ声。

自身から白濁の液を飛ばすと、そのまま光が瞬いていた視界が真っ白になっていって。


俺は、意識を飛ばした。




































気がつけば、何時の間にか俺は真っ白な部屋で寝かされていた。

鼻につく匂いから保健室だと判断できた。

そして、視線をふと横にずらせば…。

「あぁ、ようやく起きたんやな」

清々しいまでの笑顔を浮かべた忍足の姿。

「…元気そうだな」

「景ちゃんのオカゲで幸せや」

「だろうな…」

「にしても、いきなり襲ってくるんやもん。…溜まっとったん?」

「バーカ。お前じゃあるまいし…そんなんじゃねぇよ」

意地を張って冷たくあしらう。

だってよ、言えるわけねぇだろ?

俺ばっかりが恥かいて損するだけじゃねぇか。

あぁ、でも…そうだ。

これだけは言っておかねぇとな。







「侑士、これからは白衣なんて着るんじゃねぇぞ?」





お前に欲情するのは、俺だけで十分なんだからよ。

なぁ、侑士?























END




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●あとがき●

大変遅くなりました…;
1周年記念アンケにあったコメントより、「跡部様遅い受けの理科室白衣プレイ」です。
ご希望に沿えているのか、いないのか;
…本当は理科実験器具とか使いたかったんですが無理でした;
是非またの機会に…!!(笑)
男前な跡部受けもいいかなぁvと思いながら書いてたんですが…思った以上に忍足がヘタレっぽくなったので最後の最後で忍足を頑張ら
せました。
コメント下さった方、本当にありがとうございましたv