この手を離さないで。
いつまでもいつまでも・・・。
□手を離さないで□
「忍足!早く早く!!」
「ちょぉ待って!早いわ景ちゃんは・・・」
跡部はにこやかに手を大きく振る。
それほど嬉しいのだ。
「景ちゃん、遊園地嬉しい?」
「あぁ、結構楽しいな!」
跡部の無邪気な顔は初めてと言っていいほどだった。
普段はテニスをしているときに彼が中学生だと思い出すが、
それ以外、つまり普段はとても中学生には見えない程だ。
コトの始まりは数日前。
些細なコトがきっかけだった。
「景ちゃんって、遊園地行ったコトあるん?」
「あーん?遊園地だ?」
「そや。遊園地。なさそうやなぁって」
「ねぇな。んなトコ行くよりテニスしてた」
「ほんまスキやね、テニス」
少し焼いてまうわ、と笑いながら言葉を放つ。
跡部は軽くため息を吐きながら呟いた。
「行ってみてぇなぁ・・・。そうゆう所」
その表情があまりにも儚げだったから。
あまりにも、心に焼きついたから。
「俺が連れてったる」
「マジ?」
「ほんまや。ほな、来週の日曜にな?」
「あぁ。楽しみにしとく」
珍しく、ウキウキと上機嫌だった。
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「おい、忍足!アレなんだ?」
「あれか?ジェットコースターや。楽しいで?」
「アレ乗るぞ!」
忍足の手をグイグイと引っ張り、列に並ぶ。
「コレな、怖い人もおるねんけど、景ちゃん平気か?」
「俺様に怖いものなんてねぇよ!」
満面の笑みでそう宣言する。
そんなに嬉しいのか?
連れてきて本当によかった。
ここまで満足してくれるとは、正直予想外だった。
ジェットコースターに乗り込み、少しづつ上へと上っていく。
「おい、忍足。コレはこのあとどうなるんだ?」
「ものっそい勢いで落ちる」
「落ち?!うわ・・・たけぇ・・・」
ガクンと下に落ちだした。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
跡部の声が遠くまで響き渡った。
ジェットコースターから降り、近くのベンチで座り込んでいた。
「大丈夫?」
「・・・・・・・」
「ごめんな?怖かったやろ?」
コクンと小さく頷く。
目には涙が溜まっている。
まさか本当に跡部がジェットコースターごときで泣くなんて・・・。
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
「でも・・・」
「ん?」
「忍足が、隣にいて・・・くれたから・・・」
忍足の服の裾を握り、顔を上げる。
赤面状態ではあったが、満足そうに笑っていた。
「そうか。ほな、次は観覧車行こか?」
「あぁ」
忍足が差し出した手をしっかりと握り、観覧車へと向かう。
「でけぇ・・・」
真下から見上げる観覧車は思ったよりも大きかった。
首がほぼ垂直になりながら跡部は観覧車を見上げた。
「ここな、一番てっぺんでキスしたらずっとその二人は幸せなんやて」
「へぇ・・・。そうなのか」
ずっと幸せに。
俺はお前と・・・。
二人は観覧車に乗り込み、外の景色を楽しんでいた。
少しずつ高くなる景色に跡部は感動していた。
「遊園地って捨てたもんじゃねぇな」
「やろ?俺も結構好きやし」
「さっきの落ちるのはしばらく乗りたくねぇがな」
声を上げて笑うと、もうすぐてっぺんに来ると気づいた。
もうすぐ。
忍足はゆっくりと近づいてくる。
跡部は頬を紅く染めながら、静かに目を閉じた。
「スキや、景吾。愛しとるから・・・」
「ん」
優しい優しいキス。
忍足は腰に手を回し、跡部は首に腕を回す。
甘くとろけるような一瞬だった。
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すっかり遅くなり、辺りは暗くなっていた。
遊園地の人もまばらになり、刻一刻と時間がせまっている。
「今日は満足してもらえた?」
「あぁ、かなりな」
「そか。せれなら良かった」
嬉しそうに微笑む忍足に胸がキュンときてしまう。
あぁ、俺はここまで彼におぼれているのか。
「また、来たい」
「ん。またこよな」
手をつなぎ、もう一度キスを贈る。
この手を離さないで。
ずっとずっと
幸せであれるように。
心やすらぐ二人の休日。
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05,03,14,mon.04at55.[手を離さないで]
異界様に捧げますvvv
お誕生日おめでとうございますvv
こんなんでいかがでしょうか??
かなりな駄文ですが・・・(汗
もらってくださると嬉しいですv
でゎでゎ、これからもよろしくですvvv
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04AT55様より誕生日祝いとして頂きましたv
まさか私の誕生日なんかを祝っていただけるとは露程にも思っていませんでしたよ。
本当に嬉しいですっv
跡部様がとっても可愛らしいですね〜vむしろ忍足になりたい…!!(え)
それでは04AT55様、ほんと〜にっありがとうございました!(敬礼)

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